この記事はユーキャン医療事務講座の勉強方法について、
「どうやって勉強を進めていけばいいのかわからない」
「1日の勉強時間ってどれくらいあればいいのかな?」
「勉強のやり方が間違っていたらどうしよう・・・」
といった疑問や不安を持っている人に向けて書きました。
ユーキャン医療事務講座のテキストははじめて資格に挑戦する人にも優しい教材です。
でも、テキストをどのように使って勉強をすればいいのかといった説明が不足しているように感じました。
そこで、私が医療事務認定実務者に合格するまでに実践した勉強方法を紹介したいと思います。ぜひ、あなたの勉強に活用してみてくださいね。
ユーキャン医療事務講座の勉強時間
勉強期間は2か月!勉強時間は50時間!
私が医療事務認定実務者を取るまでの勉強時間は45〜50時間。勉強期間は2か月。ユーキャン医療事務講座の標準学習期間は4か月とされているので、その半分でカリキュラムを終えることができました。
- 平日に1時間ずつ勉強時間を確保できるのなら1時間 ✕ 5日間 ✕ 10週間 = 2か月半
- 週末だけ2時間の勉強時間を確保できるのなら2時間 ✕ 2日間 ✕ 12週間 = 3か月
私の場合は仕事で帰りが遅くなったり、友だちとご飯に行く約束があったり仕事やプライベートとも両立したかったので「1日に◯時間」と決めるのではなく「週で6時間」と決めて柔軟にスケジュールをたてました。
勉強時間の確保はスキマ時間を活用しよう!
- 今は別の仕事をしているけれど医療事務に転職を考えている
- 子育てが落ち着いたら医療事務のパートで働いてみたいな
など「何か」と両立しているのではないでしょうか?
だから、今までの生活スタイルに「勉強時間」という項目を増やそうとすると、どうしても睡眠時間を削ってしまいがち!
「勉強がつらい・・・」と感じはじめると勉強の継続は難しくなります。
勉強はダラダラ長時間するよりもサクッと短時間でやったほうが頭に入ってくる。忙しい人にこそスキマ時間を活用した勉強方法がおすすめです。
- 通勤・通学時間
- お昼休憩
- トイレの時間
- お風呂の時間
たとえ5分でもスキマ時間があればテキストを2ページは読み進められます。テキストを開く習慣がつけば勉強も継続しやすくなりますよ。
ユーキャン医療事務講座の進め方
ユーキャン医療事務講座のテキストは文章とイラストのバランスが良くて見やすく、読みやすく、わかりやすいです。
「テキストをただ読み進めていけばいいのか」「どのタイミングで添削課題に取り組めばいいのか」「どれくらい自分に実力がついたのかな」と悩んでしまうと思います。
私が実践した勉強方法は、
- テキストを最後まで通し読みする
- 添削課題は提出前に3回解く
- 返却された添削課題で弱点を克服
- 試験対策問題集を解く
- レセプト作成に重点をおいて復習
【1】テキストを最後まで通し読みする
テキストが手元に届いたら最初から最後まで一気読みをして勉強の全体像を把握しましょう。
一度テキストの全体像を把握しておくと二度目にテキストに触れるときに、
- 見慣れないページに接することへの疲れを軽減する
- 内容がわからないことに対する疲れを軽減する
といったメリットがあります。
テキスト1のポイント
テキスト1は「医療事務で働くための基本」について、
- 医療機関で働くための接遇とマナー
- 医療機関で働く前に知っておきたい法律と制度
- 一部負担金徴収からレセプト請求の流れ
といった3つの項目から学びます。
テキスト1のポイントは医療保険制度。医療事務なかでも重要な業務である診療報酬明細書(レセプト)作成に関わる知識のひとつです。
医療保険制度には、「社会保険」「国民健康保険」「国民健康保険(退職者医療制度)」「後期高齢者医療制度」の4つがあり、これとは別に公費負担医療制度があります。
患者負担率は加入している医療保険によって異なるので4つの医療保険制度の違いを意識しながらテキストを読みましょう。
レセプトは診療報酬明細書とも呼ばれ、ひとことで表すなら「医療費のレシートのようなもの」。患者さん1人につき1枚作成され、診療月ごとに診療にかかった費用が記載されています。
患者さんが加入している医療保険の保険者(健康保険組合や共済組合、市区町村)に対して診療報酬の請求をおこなうときに必要となる書類です。
テキスト2のポイント
テキスト2は「診療報酬の基本」について学びます。
診療報酬は検査、投薬、注射、処置など医師がおこなう医療行為に対して細かく値段が決められていて、それぞれに費用を計算するためのルールが決められています。
テキスト2のポイントはどのような医療行為に対して診療報酬が支払われるのかイメージしながら読み進めることです。
最初の段階で細かな算定ルールを理解する必要はありません。わからないところがあっても飛ばしてOK。
初診、再診・外来診療料、入院、在宅医療・・・と読み終えた項目を付属の学習サポート集の医科点数便覧に付箋を貼って、あとから探しやすいようにしておきましょう。
医科点数便覧は処置名や検査名、点数が記載されていてレセプト作成には欠かせません。
テキスト3のポイント
テキスト3は「レセプトの書き方」について学びます。ユーキャン医療事務講座のメインとなる勉強です。
テキスト1の医療保険制度もテキスト2の診療報酬の算定ルールも、すべては医師が記入した診療録(カルテ)から必要な情報を読み取り、正しく診療報酬明細書(レセプト)を作成するための予備知識となります。
テキスト3は一度読んだだけですべてを理解するのは難しい。添削課題を解いてみたり、レセプトを書いてみたりして少しずつ理解を深めていきましょう。
通し読みをするときのテキスト3のポイントは、
- 診療録(カルテ)にはどのようなことが書かれているのか
- 診療報酬明細書(レセプト)にはどのように記載するのか
- カルテの内容とレセプトの内容が、それぞれどのように対応しているのか
を確認しながらカルテとレセプトの書式に慣れることを意識してみてくださいね。
【2】添削課題を提出前に3回解く
ユーキャン医療事務講座に付属されているガイドブックには「テキストを1冊読み終わり、全体像がつかめたら、今度は最初のレッスンに戻って、丁寧に読み進めます」と記載されています。
ガイドブックのアドバイスを思いっきり無視して私は、さっそく第1回添削課題に取り組みはじめました。
添削課題はテキストの掲載順で出題されているので2週目のテキストは問題を解きながら読み直して理解を深めていきましょう。
添削課題と総合課題の解き方
- ①ザッと自力で解いてみる(ほとんど解けなくてもOK)
- ②満点を取ることを目標にテキストを見ながら解答する
- ③課題の提出前にもう一度自力で解いてみて②の解答と違ったところをテキストで再確認する
医療事務認定実務者試験®ではテキストを見て解答することができるため「暗記」は必要ありません。
でも、ガイドブックのとおりにテキストを読み終えて、添削課題を提出するだけでは自分がどこまで理解できているのかを把握しづらいなと感じました。
①自力で解く⇒②テキストを見て解く⇒③もう一度自力で解くの3段階で取り組みます。
添削課題と総合課題は3回目が終わるまで提出用のマークシートは使用せずノートの見開き1ページを使用して解答するようにしましょう。
まず、ノートの左側を解答用紙として使うために3分割します。左部分は「自力で解答したもの」、中央は「テキストを見ながら解答したもの」、右部分は「もう一度自力で解答したもの」として使用します。
②と③を見比べて解答が異なる箇所をもう一度テキストで確認することで自分が理解できていない箇所が分かりました。
ノートの右側は解答や解説を見て気づいたことや重要なことをメモするスペースとして活用すれば復習に便利です。
【3】返却された添削課題で弱点を克服!
添削課題を提出すると採点されて返却されます。採点された添削課題には解答と解説が記載されているので不正解だった問題について復習をしましょう。
解答と解説には「テキストの◯ページを参考にすればいいのか」まで書いてあるので親切です。
復習するときのポイントは「なぜ、間違えてしまったのか」の理由を追求すること。
添削課題は提出してから10日〜2週間後とされています。返却されるのが遅いためテキスト1の添削課題を提出したら返却されるのを待たなくてOK。テキスト2の添削課題を解いていきましょう。
【4】試験対策問題集で実力を確認しよう!
試験対策問題集は試験本番である「医療事務認定実務者®試験」と同じ形式の問題が2回分掲載されています。
添削課題と同じように①自力で解く⇒②テキストを見て解く⇒③もう一度自力で解くの3段階で取り組みます。
学科問題に関しては総合課題、試験対策問題集の1回目と2回目の計3回でかなりの高得点を取れるようになっているので自信を持てるのではないでしょうか。
一方で実技問題であるレセプト作成に関してはまだ不安が残っていませんか?
レセプト作成に自信をつけるにはとにかくレセプトを書くことです。
実際の現場では医事コンピュータが導入されていて手書きのレセプトを書くことはありませんがレセプト作成の基礎を学ぶうえで手書きはとても有効です。
テキスト3には巻中にカルテ実習として4例と巻末のレセプト作成実習が3例、試験対策問題集には2例の診療録(カルテ)が掲載されています。
それらを利用して実際に1枚のレセプトを手書きで作成してみましょう。
【5】試験本番までの過ごし方
ユーキャン医療事務講座を通して医療事務認定実務者試験を受ける場合の試験日は毎月第4日曜日と決められています。
受講開始のタイミングが良く、ちょうどカリキュラムが終わるころに試験を受けられればベストですが、なかなかうまくはいきません。
私の場合はカリキュラムを終えたのが月の中旬ごろだったので試験日までは10日間ほど余裕がありました。
試験日まではテキストを開いて読む習慣だけは継続していました。
特に添削課題や総合課題、試験対策問題集で間違えた箇所の解説を読んで、テキストの該当箇所を確認する作業を繰り返すことが大切!
「同じ問題を何回も解くと解答を覚えてしまいがちですが、大切なのはなぜその解答になるのか理解しておくことです」とガイドブックにも記載されています。
まとめ
ここまで徹底的にテキストを使いこなすことができれば試験でも高得点が期待できます。
私は医療事務の資格は「試験に合格した」という結果も大事ですが「試験に挑むまで」の過程が大切だと感じました。
ユーキャン医療事務講座で身につけた基礎知識が実務に応用できるものだからです。
試験に合格することだけを考えるのではなく実際に医療事務として働くことを見据えて勉強に取り組んでみてくださいね。きっと、結果(=合格)もついてきます。
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