医療秘書の資格は何種類ある?6種類を一覧・早見表にまとめてみた

医療秘書 資格 種類 一覧

医療秘書 資格 種類 一覧

この記事は「医療秘書になれる資格の種類」について解説します。

はじめて医療機関に就職・転職を考えている人にとってどんな資格があるのか把握するだけでも大変。

医療秘書は医療事務の業務の一部。医療現場に携わる資格のなかで「秘書」と名前がついているものが6種類あります。

どんな資格なのか、どのように試験がおこなわれているかについてまとめてみました。

タップできるもくじ

医療秘書とは?

医療秘書は、その名のとおり医療機関で働く秘書です。最近では総合病院や大学病院などの大きな医療機関だけではなく診療所やクリニックなどでも医師不足、看護師不足が問題になっています。

医療秘書は医療従事者が診療や医療行為に専念できるように医療従事者にかわって事務をおこなうサポート役です。

医療秘書の仕事内容

医療秘書の仕事内容は、

  1. 書類作成や整理、スケジュール管理、来客・電話対応などの一般企業の秘書と同じような秘書業務。
  2. 医師の指示のもとで診療記録の代行入力やカルテ・検査結果・データの整理といった情報管理業務
  3. 受付や診察・検査への誘導などの患者応対業務や診療報酬明細書(レセプト)の作成する請求業務

医療秘書の仕事には資格は必要ありませんが医療の知識と秘書の知識どちらも問われるため医療秘書よしての能力を評価する民間資格を取得したほうが就職や転職には有利になります。

医療秘書の資格の種類

現在、医療現場での資格を細かく分類すると50種類近くあり、そのなかで「秘書」と名前がついているものが6種類あります。

医療秘書は、医療に携わる資格ですが国家資格(公的資格は廃止)は存在せず、すべてが民間資格。多くの民間団体が独自の資格を主催して認定をおこなっています。

そのため医療秘書の資格のなかには今は廃止されていたり、途中で名称が変更になったり、同じ団体に似たような資格があるなど複雑です。

  資格名 実施団体 特徴
医療秘書を目指す資格 日本医師会医療秘書認定試験 日本医師会 協会が指定する教育機関で学ぶ必要がある(全日制で1年以上、通信制で2年)
医療秘書技能検定試験 医療秘書教育全国協議会 大学・短大・専門学校のカリキュラムか、
独学で学習して受験する
医師事務作業補助業務実務能力認定試験
(認定医師秘書)
医療福祉情報実務能力協会 独学で受験することもできるが、
通信講座で学べる環境がある
2級医療秘書実務能力認定試験 全国医療福祉教育協会
医療秘書管理実務士 医療福祉情報実務能力協会 医療、保健、福祉などの
大学・短大・専門学校の学生向け
医療管理秘書士・医療秘書士 医療教育協会

日本医師会医療秘書認定試験

日本医師会医療秘書認定試験は日本医師会が実施する医療秘書の民間資格です。1983年から実施されていて医療秘書資格のなかでは最も歴史があります。

資格名に「日本医師会」とついている点が権威性があっていいよね。合格すれば日本医師会認定医療秘書として全国の医療機関で活躍できます。

ただし、以下の受験資格を満たす必要があるので注意が必要!

受験資格について

県医師会が直接養成を行う「通信制(2年間)」か県医師会が外部教育機関に養成を委託する「全日制(1年以上)」に通うことが必須条件です。
日本医師会医療秘書認定試験は、以下の3つのステップを終えて認定となります。

  • ①認定養成機関におけるカリキュラムを修了
  • ②日本医師会医療秘書認定試験に合格
  • ③規定の秘書技能科目(秘書検定、情報処理、保険請求事務などの3種類)取得

合格までの道のりが長いため仕事や家事・育児を両立しながらの取得は難しそうですね。

ただ、日本医師会医療秘書認定試験を受験する過程で3つ以上の資格を取ることができるため卒業後は医療機関で即戦力として働くことが期待できます。

将来的に医療・福祉の分野で働きたいと考えている学生におすすめします。

日本医師会医療秘書認定試験
資格の区分 民間資格
主催団体 日本医師会
受験資格 認定養成機関のカリキュラム履修者
試験日 年1回(2月)
申込方法 日本医師会に願書等必要書類を提出する
受験料 5,000円
試験会場 医師会が指定する会場(宮城県、富山県、福井県、山梨県、静岡県、愛知県、広島県、宮崎県)
試験時間 120分
試験内容
  • 医療・保健・福祉基礎教科
    健康とは、疾病とは
    患者論と医の倫理
    からだの構造と機能
    臨床検査と薬の知識
    医療にかかわる用語
    コミュニケーション論
  • 医療秘書専門教科
    医療秘書概論
    医療秘書実務
    医療情報処理学
    医療関係法規概論
    医療保険事務
合格基準 非公開
合格発表 日本医師会医療秘書認定試験委員会で審議の上合否を決定
履歴書
記載方法
「日本医師会医療秘書認定試験 合格」と記載
注意事項 「日本医師会認定医療秘書」の資格を取得するには、以下の3ステップが必要になります。
1.認定養成機関におけるカリキュラムを修了する。
2.日本医師会医療秘書認定試験に合格する。
3.規定の秘書技能科目(秘書検定、情報処理、保険請求事務などの3種類)取得を条件に認定。

医療秘書技能検定(1級、2級、3級)

医療秘書技能検定は医療秘書教育全国協議会が実施する医療秘書の民間資格です。

医療秘書の資格といえば「医療秘書技能検定」といえるくらいメジャーで年間1万人以上が受験する人気の資格。

医療関連法規や医学の基礎知識、病院経営能力やビジネスマナーなど医療秘書に必要な知識と技能を審査します。

3級、2級、1級とステップアップできる成長型の資格のため経験、知識、勉強量などレベルに応じて挑戦しましょう。

1級 それぞれの領域について、高度な知識と技能をもち、複雑多岐な業務を専門的に遂行することができる
準1級 それぞれの領域について、専門的知識と技能をもち、やや複雑多岐な業務を遂行することができる
2級 それぞれの領域について、一般的な知識と技能をもち、やや複雑な業務を遂行することができる
3級 それぞれの領域について、基礎的知識と技能をもち、一般的な業務を遂行することができる

1級の合格率は25%前後で医療事務の最難関「診療報酬請求事務能力認定試験」と同等の難易度です。

医療機関で長く働くことを考えれば「医療秘書技能検定1級」と「診療報酬請求事務能力認定試験」を持っておけば就職・転職で困ることがない最強コンビ!

将来的にはダブルライセンスを目指して実務経験を積みましょう♪

医療秘書技能検定
資格の区分 民間資格
主催団体 一般社団法人 医療秘書教育全国協議会
受験資格 誰でも受験できる
試験日 年2回: 6月上旬 11月上旬
申込期間 試験日の2か月前から1か月前まで
申込方法 郵送でのお申込み
受験料 【1級】6,500円
【準1級】5,800円
【2級】5,100円
【3級】4,000円
試験会場 【会員校団体受験】全国各地の約173校の会員校の一部
【一般受験者】願書提出時に一般会場一覧から選択する
試験時間 ーーー
試験内容 領域Ⅰ: 医療秘書実務、医療機関の組織・運営、医療関連法規
領域Ⅱ: 医学的基礎知識、医療関連知識
領域Ⅲ: 医療事務 (レセプト作成、診療報酬点数表の理解)
合格基準 領域Ⅰ・Ⅱ・Ⅲに各100点ずつ配点されています。全体で300点中正解の合計が180点以上あり、各領域の正解が60%以上のとき合格となります。
合格発表 各回の試験終了後、約1ヵ月半後に郵送されます。
履歴書
記載方法
「医療秘書技能検定 ○級 合格」と記載できる

2級医療秘書実務能力認定試験

2級医療秘書実務能力認定試験は全国医療福祉教育協会が実施する医療秘書の民間資格です。

医療事務スタッフとしての実務能力だけではなく医学・薬学の基礎知識や関連法規に関する知識、患者接遇や院内コミュニケーション能力を含めた医療秘書の実務能力を客観的に判断します。

試験の合格率は75%で難易度は「やさしめ」。未経験者・入門者でも挑戦しやすい資格です。

通信教育を通じて専門知識やスキルが学べるので仕事をしながら家事・育児をしながらでも資格の取得に向けた勉強ができる点がメリット。

2級医療秘書実務能力認定試験を足がかりに、より難易度の高い資格を目指すことでスキルアップ・キャリアアップにつながります。

2級医療秘書実務能力認定試験
資格の区分 民間資格
主催団体 全国医療福祉教育協会
受験資格 誰でも受験できる
試験日 年3回(6月、11月、3月)
申込方法
  • インターネットからの申し込み
  • 郵送での申し込み
受験料 【一般受験】7,700円
【団体受験】7,200円
試験会場 協会が指定する全国の認定機関
試験時間 90分(学科30分、実技60分)
試験内容 【学科】
医療秘書に関する知識 :10問
医療関連法規に関する知識 :10問
医学基礎に関する知識 :10問
【実技】
診療報酬明細書作成:1問
※外来 上書き(頭書き)1設問、穴埋め25設問
合格基準 原則として、正答率6割以上を合格としています。 ただし、問題の難易度等により変動する場合があります。
合格発表 試験後1か月半後に郵送にて配送
履歴書
記載方法
「2級医療秘書実務能力認定試験 合格」と記載

医師事務作業補助業務実務能力認定試験(認定医師秘書™)

医師事務作業補助業務実務能力認定試験は医療福祉情報実務能力協会が実施する医療秘書の民間資格です。

医師事務作業補助業務(文書作成補助、入力業務など)や電子カルテ等の情報システムに関する知識、医療関連法規・医療保険制度の仕組み・接遇マナーなどが問われます。

合格者は認定医師秘書の称号が与えられ医師の業務をサポートし、医療の質の向上・患者さんへのサービス向上に貢献できる職業です。

高齢化が進む医療現場において医師事務作業補助者として認定医師秘書の需要は高まりつつあります。

認定医師秘書は、受付業務や請求業務以外の仕事が中心となるので、ほかの医療事務資格と一緒に取ることで仕事の幅、就職先の選択肢が広がります。

医師事務作業補助業務

今まで医師がおこなっていた事務業務の負担を減らし、診察や手術に時間を当てることで医療の質を向上させることを目的に「医師事務作業補助者」が誕生しました。

医師事務作業補助者の呼び方は病院によってさまざまですが、医療秘書や医療クラーク、メディカルアシスタント、ドクターズクラークと呼ばれています。

認定医師秘書™
資格の区分 民間資格
主催団体 特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会
受験資格 1,協会指定教育機関において認定医師秘書™講座の受講を修了した方
2,医療機関において医師事務作業補助職として6ヶ月以上(32時間以上の基礎講習や研修等を修了している方を含める)の実務経験を有し、当協会規定の実務経験証明書において、実務経験保有者と確認が取れる方
※医療事務、経営・管理に関する事務・看護・診療等は該当しません
試験日 年4回(3月、7月、9月、12月)
申込期間 試験日の2か月前から申込開始
申込方法 <受験の手引きを郵送で入手した方>
同封の指定封筒を使用し、郵便局の書留窓口から提出。
<ホームページから願書のみ入手した方>
必要書類を定形外封筒へ封入し、 簡易書留で郵便局の書留窓口から提出。
受験料 8,200円
試験会場 在宅試験
試験時間 ーーー
試験内容 【学科】30問(基礎知識)
(1)医療関連法規
(2)医療保険制度
(3)医学・薬学一般
(4)診療録及び電子カルテ
(5)個人情報保護
(6)医師事務作業補助業務
(7)病院管理・組織
(8)医療人としての接遇マナー
【実技】3問(医療文書作成)
(1)医師事務作業補助業務
合格基準 実施回毎の受験者偏差値55以上または8割正答で合格となります。
合格発表 試験日から1か月〜1か月半後
履歴書
記載方法
「医師事務作業補助業務実務能力認定試験 合格」と記載
注意事項 ※認定証の発行には別途発行手数料3,500円必要。

医療秘書情報実務能力検定試験(医療秘書管理実務士™)

医療秘書情報実務能力検定試験は医療福祉情報実務能力協会が実施する医療秘書の民間資格です。

注意

1級・2級ともに在宅試験に対応していましたが2018年4月以降から一般受験が廃止になりました。協会が認定する教育指定校の団体受験のみ受け付けているので一般・社会人にとっては受験するのが難しい資格です。

医療秘書としての実務能力はもちろん、高い患者サービス保持、円滑なクラーク業務など医療秘書のスペシャリストであることを認定する試験です。

合格者には医療秘書管理実務士の称号が与えられ医療機関での「秘書業務」「受付業務」「診断報酬請求(レセプト業務)」といた仕事につくことができます。

医療秘書管理実務士 (TM)
資格の区分 民間資格
主催団体 医療福祉情報実務能力協会
受験資格 【2級】問いません<併願可>
【1級】2級合格者<併願可能※条件有り>
試験日 1級:年3回(3月・7月・12月)
2級:年4回(3月・7月・9月・12月)
申込期間 試験日の2か月半〜1か月前
受験料 【2級】7,700円
【1級】8,700円
試験会場 教育指定校での会場受験
試験時間 ーーー
試験内容 学科・実技
合格基準 学科・実技ともに試験ごとの受験者偏差値55以上または正答率80%以上
合格発表 試験日から約1か月後
履歴書
記載方法
「医療秘書情報実務能力検定試験 ○級 合格」と記載できる
注意事項 資格証カードの発行に手数料1,540円がかかります。

医療管理秘書士・医療秘書士

医療管理秘書士・医療秘書士は一般社団法人医療教育協会が実施する医療秘書の民間資格です。

注意

医療、看護、福祉など学べる大学、短大、専門学校に通う学生向けの資格です。一般・社会人は受験資格が得られないので注意しましょう。

医療管理秘書士・医療秘書士は受験をすれば不合格でも資格を認定してくれる点が特徴的です。

試験に合格すれば「医療管理秘書士」の称号が与えられ、不合格でも「医療秘書士」として認定されます。

さらに、試験の得点率に応じて「診療実務士」の申請手続きがおこなえます。

最大で3つの資格を同時に取ることができる試験。在学中に医療秘書に関する資格を取りたい学生にとっては進学先を決めるポイントになるかもしれないですね。

医療管理秘書士・医療秘書士
資格の区分 民間資格
主催団体 一般社団法人医療教育協会
受験資格 教育指定校のカリキュラムを履修すること
試験日 年2回(1月・10月)
申込期間 試験日の2か月前~2週間前まで
受験料 7,000円※別途認定料が必要
試験会場 全国の教育指定校
試験時間 150分
試験内容
  1. 医療管理学概論
  2. 医療秘書実務
  3. 医事業務に関する医学一般
  4. 医事業務に関する薬の知識
  5. 医療事務総論(医療保険制度)・医療保険請求事務演習
  6. 情報処理・実技
合格基準 正答率60%以上で合格。得点率によって診療実務士の申請できる級が変わる
合格発表 試験日から2週間〜1か月後に発表
履歴書
記載方法
「医療秘書士 認定」
「医療管理秘書士 合格」
「診療実務士○級 認定」
注意事項 認定料として医療管理秘書士10,000円、医療秘書士8,000円

医療秘書の資格の種類についてのまとめ

医療秘書は全国の病院、診療所、クリニックで必要とされる職業。高齢化によってますますニーズが高まっています。

また、ライフスタイルに応じてあなたらしい働き方が選べるのも魅力のひとつ。

  • 社会人や主婦、子育てママで、短期間で資格を目指すなら「2級医療秘書実務能力認定試験」
  • 会員校に通学して、あるいは独学で最上位資格を目指すなら「医療秘書技能検定」

あなたの必要に応じた資格の取得を目指すようにしましょう。

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