医療事務の資格は何種類ある?13種類を一覧・早見表にまとめてみた

医療事務 資格 種類 一覧

医療事務 資格 種類 一覧

この記事は「これから医療事務の資格を取りたい、どんな資格があるのか知りたい」と思っている人に向けて書きました。

現在、日本には30を超える「医療事務に関する資格」があることを知っていましたか?

私も医療事務資格を取ろうと思う前までは、こんなにも資格の種類があるなんて知りませんでした。

はじめて医療事務資格を取るのに選択肢がありすぎるのは困りますよね。

医療事務の資格のなかでも知名度が高く、受験者数の多い4つの資格について、それぞれの特徴を解説します。

タップできるもくじ

医療事務とは?

医療事務は、その名のとおり医療機関等における事務のお仕事です。

医療機関

医療機関とは、医療法で定められた医療提供施設(病院・診療所・介護老人保健施設・調剤を実施する薬局の4施設)を指します。

そのため医療事務は「医療」「調剤」「介護」の3つの分野に大きく分けることができます。

また、医療の分野は診療科によって外科や内科、小児科などの「医科」と、いわゆる歯医者さんの「歯科」に分けられます。

医科と歯科の違い
医療事務で一番重要な業務が医療費の「請求業務」です。
  • 医科は外来での診療に加えて入院での診療についての知識が必要
  • 歯科は保険診療に加えて自由診療についての知識が必要

このような違いがあるので歯科に特化した医療事務資格もあります。

医療事務は広い意味では医療機関における事務の総称です。

ただ、私たちがイメージする”病院や診療所の受付のお姉さん”は医科の分野で働く事務員を指します。

簡単ですが医療機関における医療事務の位置づけを図にまとめてみました。

大規模な病院であれば「会計の窓口」「各診療科の窓口」「病棟の窓口」といったように担当が振り分けられています。

一方で小規模の病院であれば一つの窓口で複数の業務を兼任することがあり、特にかかりつけ医として地域に根付いた診療所(医院やクリニックなど)では多く見られます。

このように医科で働く医療事務の仕事内容は病院の規模や種類、働いているスタッフの数によってさまざまですがどの病院でも共通する仕事が「受付業務」と「請求業務」です。

医療事務 仕事内容

現在、医療機関における「受付業務」と「請求業務」に関する資格はメジャーなものからマイナーなものまで合わせると10種類以上あります。


レセプト業務を担当する資格
資格の名称 実施団体
診療報酬請求事務能力認定試験 公益財団法人日本医療保険事務協会
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®) 一般財団法人 日本医療教育財団
医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士®) 特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会
医療事務管理士技能認定試験 JSMA 技能認定振興協会
医療事務検定試験 日本医療事務協会
医療事務認定実務者 全国医療福祉教育協会
医科2級医療事務実務能力検定 全国医療福祉教育協会
医科医療事務検定(1級・2級・3級)
※3つの団体が同じ名称を使用
全国医療技能検定協議会
日本医療事務検定協会
日本医療報酬調査会
医療保険請求事務者 全国医療関連技能審査機構
医療事務(医科)能力検定試験 一般財団法人 日本ビジネス技能検定協会
医療保険士 医療保険学院
医事管理士 一般財団法人 日本病院管理教育協会
医療事務士 一般財団法人日本病院管理教育協会

医療事務は、医療に関わる資格ですが国家資格(公的資格は廃止)は存在せず、すべてが民間資格。そのため多くの民間団体が独自の資格を主催して認定をおこなっています。

実施団体の数だけ医療事務の資格があるという現状が医療事務の資格の選び方を難解にさせている理由です。

ただ、どの資格を目指しても診療報酬明細書(レセプト)の作成ができるようになることは変わりません。

医療事務の資格の特徴
  • 国家資格ではなく、すべて民間資格である
    ⇒仕事に就くための必須条件ではない
  • 種類が多く、出題内容や難易度がバラバラ
    ⇒自分に合った資格を選ぶ必要がある
  • 参考資料の持ち込みができる試験がある
    ⇒丸暗記をする必要がないのはメリット

医療事務の資格を選ぶときは、

  1. 知名度
  2. 信用度
  3. 実施規模

の3つがポイントとなります。これら3つのポイントを押さえた医療事務の「3大資格」をについて紹介していきますね。

資格の取得を目指すなら医療事務の3大資格

医療事務技能審査試験「メディカルクラーク®

一般財団法人 日本医療教育財団 トップページ

医療事務技能審査試験は日本医療教育財団が実施する医療事務の民間資格です。

数ある医療事務関連の資格のなかでも最大規模(毎年5万人が受験)の資格として認知されています。

また、同試験を団体で受験する教育機関(専門学校や短大、大学、職業訓練校等)も多いことから社会的な信頼度も高いです。

合格者にはメディカルクラーク®の称号が与えられ、医療事務に求められる能力を備えていることが証明されます。

全国の医療機関でメディカルクラーク®が活躍していることから医療事務のスタンダード資格として支持されています。

証明できるスキルや身につく知識

医療事務に従事する人が必要な知識・技能を身につけていることを証明する資格です。医療機関での受付業務や診療報酬請求事務業務のスキルが問われ、患者接遇の能力を評価します。

ただ、医療事務としての業務をこなすだけではなく患者サービスの向上への取り組みとして患者接遇の能力が求められます。

すでに医療機関等で業務に従事している人の技能の確認・向上にも適した試験内容です。

医療事務技能審査試験の概要
資格の区分 民間資格
実施団体 一般財団法人 日本医療教育財団
試験級
  • 医科
  • 歯科
実施日程 【医科】年12回(毎月)
【歯科】年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)
詳細はこちらをご覧ください⇒日本医療教育財団「試験日程・会場」
申込期間 当該試験日の2か月前から3週間前まで
申込方法
  • 受験料を銀行振込(財団指定口座)にて納入してください。
  • 所定の受験申込書に振込明細書を貼付のうえ、日本医療教育財団本部へ郵送してください。
受験料 【医科】【歯科】 各7,700円(税込)
受験資格 誰でも受験できます
試験会場 在宅試験
試験時間 〔実技Ⅰ〕50分
〔学科〕 60分
〔実技Ⅱ〕70分
試験方法 筆記試験 + 実技試験
出題範囲 〔実技Ⅰ〕患者接遇
〔学科〕 医療事務知識
〔実技Ⅱ〕診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検
合格基準 学科、実技Ⅰ・Ⅱのすべての得点率が70%以上
合格率 ーーー
試験結果の発表 試験日から約1か月後に郵送にて通知されます
合格証書の交付 試験結果の通知から約1か月後に郵送されます

診療報酬請求事務能力認定試験

公益財団法人 日本医療保険事務協会 トップページ

診療報酬請求事務能力認定試験は日本医療保険事務協会が実施する医療事務の民間資格です。

日本医療保険事務協会は医療事務に関する試験を実施する団体として厚生労働省が唯一認定した団体。そのため数ある医療事務資格のなかで最難関といわれています。

合格率は30%前後(医科)と国家資格に匹敵する難易度。そのかわり医療機関での評価・信頼度が高いです。

より幅広い知識、より実践的な技術が求められる試験のため医療事務として経験を積んだ人が、さらなるスキルアップを目指して挑戦するのに適した資格です。

証明できるスキルや身につく知識

医師が書いたカルテから保険点数を換算して診療報酬明細書(=レセプト)を作成するまでの事務能力を審査する資格です。

診療報酬点数が通常2年に1度の法律改正で改定されるので最新の点数表の算定と処理能力が求められます。

医療機関における認知度や評価が高いので就職・転職やキャリアアップに有効です。

診療報酬請求事務能力認定試験の概要
資格の区分 民間資格
実施団体 公益財団法人 日本医療保険事務協会
試験級
  • 医科
  • 歯科
実施日程 年2回(7月・12月)日曜日または祝日
申込期間 試験案内・願書用紙の受付は、試験日の3.5か月前
受験手数料及び願書の受付は、試験日の2.5か月から1.5か月前
申込方法
  • 郵送での申し込み
  • インターネットでの申し込み
受験料 9,000円(税込)
支払方法 郵便振替(公益財団法人 日本医療保険事務協会所定の用紙)で納入してください
受験資格 誰でも受験できます
試験会場 札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、東京都、横浜市、新潟市、金沢市、静岡市、名古屋市、大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡市、熊本市、那覇市
試験時間 計3時間
試験方法 学科試験(マークシート方式)+ 実技試験(レセプト作成)
出題範囲 〔学科〕
①医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
②保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
③診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
④医療用語及び医学・薬学の基礎知識
⑤医療関係法規の基礎知識
⑥介護保険制度の概要
〔実技〕
診療報酬請求事務の実技
合格基準 【医科】学科試験 60点以上(100点満点)・実技試験 80点以上(100点満点)
【歯科】
※学科験および実技試験の合格基準のいずれも満たす者を合格とします。
合格率 【医科】30%前後
【歯科】
試験結果の発表 試験実施後から約2か月後
合格証書の交付

医療事務管理士技能認定試験(医科)

JSMA技能認定振興協会 トップページ

医療事務管理士技能認定試験は技能認定振興協会(JSMA)が実施する医療事務の民間資格です。

医療事務は医療、医学に関する知識や医療保険制度、診療報酬に精通した専門職。けれど、医師や看護師とは違って明確な資格が存在しませんでした。

そこで医療事務の知識や技能を証明する日本初の資格として登場したのが医療事務管理士技能認定試験です。

合格者には医療事務管理士の称号が与えられ医療機関で即戦力として活躍できる能力を備えていることをアピールできます。

試験の実施から50年以上経過した今では全国の医療機関で医療事務管理士が活躍しています。

証明できるスキルや身につく知識

医療保険制度、診療報酬の仕組みについての知識を持ち、正確な算定をすることができる能力と技術を証明します。

患者さんの受付、治療費の計算、診療報酬明細書の作成、カルテ管理など医療現場を事務面から支えるポジションです。

医療事務管理士技能認定試験の概要
会場受験 インターネット受験
資格の区分 民間資格
実施団体 JSMA技能認定振興協会
実施日程 年6回(奇数月の第4土曜日) 受験料の決済完了後から2週間以内
申込期間 試験実施月の前月末まで 特になし
申込方法・支払い方法
  • コンビニ端末での申し込み
  • インターネットでの申し込み
  • 申請書での申し込み
受験料 【医科】 各7,500円(税込)
受験資格 誰でも受験できます
試験会場 技能認定振興協会の指定会場、受験申請のあった専門学校、各種学校など 特になし
試験時間 〔学科〕1時間
〔実技〕3時間
〔学科・実技〕3時間
試験方法 学科試験(マークシート方式)+ 実技試験 コンピュータ試験(IBT試験)
出題範囲 〔学科〕
①法規
(医療保険制度、後期高齢者医療制度、公費負担医療制度などについての知識)
②保険請求事務
(診療報酬点数の算定方法、診療報酬明細書の作成、医療用語などについての知識)
③医学一般
(各臓器の組織、構造、生理機能、傷病の種類などについての知識)
〔実技〕
診療報酬明細書を作成するために必要な知識
①レセプト点検問題
②レセプト作成(外来・入院 各1問)※学科・実技とも、資料などを参考にして答案作成が認められています。
合格基準 ・学科試験:70点以上
・実技試験:点検・各作成問題ごとに50%以上の得点をし、かつ3問の合計で70%以上※実技・学科ともに合格基準に達した場合に合格と判定
実技・学科の総得点率が70%以上
合格率
試験結果の発表 試験実施後1か月以内に文書で通知 試験後、画面上に表示されます
合格証書の交付

短期間での取得に向いているのは「医療事務認定実務者」

全国医療福祉教育協会 トップページ

医療事務認定実務者®試験は全国医療福祉教育協会が実施する医療事務の民間資格です。

2016年に新設されたばかりの資格ですが受験者数が毎年1万人を超える人気の資格。

その人気の高さは「医療事務未経験者でも取り組みやすい難易度」「大手通信講座ユーキャンで取得できる資格」「通信講座を利用すれば受講から受験まで自宅で完結する」といった理由が挙げられます。

学科および実技の試験を通して接遇とマナー、医療機関における各種制度、医療事務業務の流れ、診療報酬に関する知識および診療報酬明細書(レセプト)の作成技能といった幅広い知識を客観的に判断します。

即戦力としての知識というよりも就業後の業務にスムーズに取り組めるような基礎知識を身につけることができます。

証明できるスキルや身につく知識

医療機関におけるマナーや患者さんとの接し方はもちろん、診療報酬の計算のための知識、具体的なレセプトの作成方法など医療事務業務に関する知識を身につけることができます。

医療事務認定実務者®の概要
資格の区分 民間資格
実施団体 全国医療福祉教育協会
実施日程 毎月実施(年12回)
申込期間 試験日の2か月〜1か月前まで
申込方法
  • インターネットでの申し込み
  • 郵便での申し込み
受験料 ■一般受験(一般の方):5,000円(税込)
■団体受験(認定機関の通信受講生、および通学受講生の方):4,500円(税込)
受験資格 誰でも受験できます
試験会場 在宅試験または会場試験
試験時間 90分
試験方法 学科問題(マークシート):30問
実技問題(マークシート):外来1症例
出題範囲 〔学科〕
接遇とマナーに関する知識
医療機関における各種制度に関する知識
医療事務業務に関する知識
診療報酬請求に関する知識
〔実技〕
レセプト作成
合格基準 <平成29年10月試験から>
原則として、学科、実技それぞれ正答率6割以上を合格。ただし、問題の難易度等により変動する。
合格率 おおむね60%〜80%
試験結果の発表
合格証書の交付

活躍の場が広がる医療事務の関連資格一覧

医療事務に関連する資格はとてもたくさんあるので複数の資格を保持することで相乗効果が生まれてスキルアップはもちろんキャリアアップも望めます。

例えば、最近では医療施設でのIT化が進みコンピュータ操作は必須スキル。医療事務の勉強をしながら医事コンピュータ技能検定試験を目指せば総合的な知識が身につきます。

また、患者さんへの接遇能力を養うために医療秘書技能認定試験も人気です。

調剤事務を目指すなら 調剤事務管理士技能認定試験
調剤報酬請求事務専門士
介護事務を目指すなら 介護事務管理士技能認定試験
介護保険事務管理士資格認定試験
ケアクラーク技能認定試験
介護保険請求事務者
福祉事務管理技能検定試験
医療秘書を目指すなら 医療秘書技能認定試験
医療管理秘書士・医療秘書士
医師事務作業補助技能認定試験
認定医師秘書(TM)試験
日本医師会医療秘書認定試験
診療情報に特化するなら 診療情報管理士認定試験
病歴記録管理士資格認定試験
レセコンに特化するなら 医事コンピュータ技能検定試験
医事オペレータ技能認定試験
レセプト点検業務技能検定試験
医療事務OA実務能力認定試験
医事情報システムオペレーター

医療事務の資格の種類についてのまとめ

医療事務に関する資格は本当にたくさんありましたね。実施団体の数だけ資格があるので把握するだけでも大変です。

医療事務に関する全般的な知識を身につけたいなら、

  • 医療事務技能審査試験「メディカルクラーク®
  • 診療報酬請求事務能力認定試験
  • 医科医療事務管理士技能認定試験
  • 医療事務認定実務者®試験

の4つの資格のなかから選ぶようにしましょう♪

私も「医療事務認定実務者」を取ろうと決めるまでは調べて、調べて、調べまくったのに「どの資格を取ったらいいのかわからない・・・」と悩みました。

私からのアドバイスは医療事務全般の基礎を学ぶならユーキャンの医療事務講座がぴったりです。

テキストがわかりやすく医療機関で働いている今でもわからないことは読み返して確認したりしています。

ぜひ、この機会に医療事務資格を取ってみませんか?

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