医療事務と介護事務の違い|どっちが有利?給料・求人・難易度を比較

医療事務 介護事務 違い

医療事務 介護事務 違い

この記事は「医療事務と介護事務の違い」について解説します。

「保健、医療、福祉といった分野で働きたいけれど医療事務と介護事務ってどう違うのかな?」

このような悩みを抱えている人に向けて書きました。

医療事務と介護事務には大きく3つの違いがあります。

  • 勤務先
  • 仕事内容
  • 必要な知識や技能

その一方で

  1. 身につけた知識・技能で全国どこにでも求人がある
  2. 正社員・派遣社員・パー卜など雇用形態が豊富にある
  3. 今後ますます需要増加!不景気に強い安定した職種

などの共通点があります。どちらの資格も取得のしやすさが魅力。

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医療事務と介護事務の大きな3つの違い

勤務先

医療事務 介護事務
勤務場所 病院、診療所、クリニック 介護サービス施設(訪問介護、通所介護など)
関わる人々 患者、医師、看護師など 利用者やその家族、看護師、ケアマネジャーなど

医療事務と介護事務の大きな違いは働く場所です。

医療事務は病院や診療所(医院・クリニックなど)の医療機関であるのに対して介護事務は介護施設、訪問介護・通所介護事業者などの介護サービス事業所になります。

働く場所に違いはあるものの医療事務や介護事務で身につけた知識・技能は全国どこでも通用するもの。

病院はもちろん介護サービス事業者も全国にあるため全国で働ける場所を探すことができます。

仕事内容

医療事務 介護事務
請求業務の種類 診療報酬請求業務 介護報酬請求業務
費用の種類 医療費 介護サービス利用料
作成書類 診療報酬明細書 介護給付費明細書

医療事務と介護事務の業務のなかで特に重要なものが「請求業務」です。請求業務によって得られる費用が医療機関や介護サービス事業者の収入源となるからです。

医療事務がおこなうのは「診療報酬請求業務」であるのに対して介護事務がおこなうのは「介護報酬請求業務」になります。

補足
  • 診療報酬請求業務・・・病院等の医療機関が患者の治療費について、定められた点数(1点=10円)をレセプトに記入し、国民健康保険団体連合会などの支払機関に請求する業務のこと
  • 介護報酬請求業務・・・介護保険料の1割を介護サービス利用者に請求し、残りの9割を国や自治体に請求する業務のことです。

「診療報酬請求業務」と「介護報酬請求業務」は同じ請求業務ですが計算のやり方も算定の表し方も違うため医療と介護でそれぞれ異なる知識が必要です。

また、請求業務以外のところでも医療事務と介護事務には違いがあるので以下にまとめてみました。

医療事務の仕事

医療事務の仕事内容は、

  • 患者接遇
    受付から保険証の確認、診療科への案内や診療後の会計など窓口業務
  • オペレータ業務
    医事コンピュータを使用してカルテの管理(入力・整理)をおこなう
  • 請求業務
    患者さんに一部負担金を算定して請求し、残りを各健康保険組合に請求

総合病院や大学病院など規模の大きな医療施設では入院・退院などの各種手続きや診療記録の作成などクラーク業務と呼ばれる仕事も医療事務の仕事として任されます。

介護事務の仕事

介護事務の仕事内容は、

  • 窓口業務
    サービス提供事業所との連絡業務、利用者様とご家族へのサービス案内や入所手続きなど
  • ケアマネの補佐
    ケアマネジャーの仕事や施設・事業所運営のサポート
  • 請求業務
    介護サービス費用のうち、1割を利用者様に、それ以外の9割を地方自治体に請求

忙しい時間帯には介護サービスのサポートをすることもあるので介護の資格(介護福祉士や介護職員初任者研修)を持っていると就職しやすい傾向があります。

必要な知識・技能

医療事務、介護事務どちらにも共通して必要となる知識・技能が、

  • 請求業務で使用するパソコンスキル
  • 接客時のコミュニケーションスキル

また、それぞれ個別に必要となる知識・技能は、

  • 医療事務は医療保険制度や診療報酬など
  • 介護事務は介護保険制度や介護報酬など

医療事務や介護事務は特別な資格がなくても仕事に就くことができますが、どちらの職種も一般事務とは違って医療や介護の専門知識が必要になります。

特に「仕事内容」でも触れた請求業務をおこなうためのレセプト作成のスキルは必須です。

それぞれの専門知識を証明するためを資格を持っていると就職・転職で有利になるだけではなく業務に対する自信も身につけることができます。

医療事務と介護事務にはさまざまな資格が存在しますが、すべて民間資格です。たくさんあるなかでも全国的に知名度の高いものを紹介しますね。

医療事務資格のいろいろ

  • 診療報酬請求事務能力認定試験
  • 医療事務管理士「医療事務管理士技能認定試験」
  • メディカルクラーク®「医療事務技能審査試験」

介護事務のいろいろ

  • 介護事務管理士「介護事務管理士技能認定試験」
  • ケアクラーク「ケアクラーク® 技能認定試験」
  • 介護事務実務士「介護情報実務能力認定試験」

【Q】医療事務と介護事務はどちらが難しい?

【A】医療事務のほうが幅広い知識の修得が必要

医療事務は請求業務をおこなうために医師による診療行為や治療に使われる薬、検査のための機器など、さまざまな知識が必要となります。また、外科や内科といった診療科ごとに異なる知識も必要です。

医師とのコミュニケーションを円滑にするために医療事務は幅広い医学・医療の知識が求められます。

一方で介護事務が求められる知識は、おもに介護保険制度と限定的です。

そのため介護サービス事業所では介護福祉士などが請求業務を兼務するケースがあり、介護事務の資格単体よりも「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」を持っているほうが就職・転職で有利に働きます。

では、医療事務と介護事務の資格試験の合格率にはどのくらいの差があるのでしょうか?

技能認定振興協会(JSMA)が実施する、「医療事務管理士®技能認定試験」と「介護事務管理士®技能認定試験」の合格率を比較してみると・・・?

医療事務管理士®技能認定試験 介護事務管理士®技能認定試験
合格率 【医科】51.2% 67.3%
受験資格 誰でも受験できる 誰でも受験できる
標準勉強時間 5か月 4か月

医療事務に関する知識として学習範囲が広い医療事務管理士のほうが合格率は低く、難易度が高いという結果になりました。

試験の合格率・難易度はひとつの目安として、あなたが取得したい資格を選びましょう。

【Q】医療事務と介護事務の給料に違いはある?

【A】勤務先・雇用形態によって異なるが初任給の水準は同じくらい

医療事務、介護事務ともに給与水準は、

  • 雇用形態
  • 勤務先の規模
  • 勤務先の立地
  • 資格の有無や経験

によって異なるので一概に比較することは難しいですが一般的に医療事務の給与水準のほうがやや高くなります。これは介護報酬よりも診療報酬のほうが高いことが原因だからです。

これらを踏まえて平均的な年収を計算すると正社員の医療事務として働いたときは平均年収は300〜400万円。一方でフルタイムの介護事務として働いたときの平均年収は250〜300万円といわれています。

医療事務、介護事務ともに資格の有無や勤務年数によって給料が増加する傾向にあるので長期的に見ると給与水準に大きな差が出るわけではありません。

【Q】医療事務と介護事務ではどちらに需要がある?

【A】現状は医療事務のほうが求人が多い

医療事務と介護事務の求人の募集数を比較すると介護事務のみを対象とした求人は少ないといった現状があります。

これは介護福祉士の有資格者やホームヘルパー(介護職員初任者研修)の認定者が介護事務を兼業していることが多いからです。

ただ、2055年には高齢化率が約40%にまで増加するのではないかと推測されるため、今後ますます医療・介護・福祉の現場で働く人材が求められます。

すでに介護老人保健施設など医療と介護が複合化された施設では医療事務だけではなく介護事務の知識も必要とされています。

長期的に見ると医療事務、介護事務のダブルライセンス取得も視野に入れると専門性の高い人材として就職・転職での強みになると思います。

医療事務と介護事務の違いについてのまとめ

この記事では「医療事務と介護事務の違い」について解説しました。

高齢化社会の日本では私たちの生活と深い関わりを持っている医療事務と介護事務。

今後はどちらの職種も需要が増加することが考えられるため将来性、安定性がある専門職です。

また、一度身につけた知識・技能は結婚・出産後も活かし続けることができ、自分の時間で働けるから長く続けられるといった魅力もあります。

「勤務場所」「仕事内容」「必要となる知識・技能」だけではなく自分自身の興味や関心などを考慮して資格の取得を目指してみてはいかがですか?

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